宮司のご挨拶

奉安殿御改修

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立夏も過ぎ“緑の江の島”に相応しい新緑の季節を迎えました。
去る四月十一日には初巳例大祭を滞りなく斎行致す事が出来ました。
小雨に濡れる名残の桜のもと終日多くのご参拝者で賑わいました。
誠にご同慶に堪えません。

さて、当社は御承知の通り日本三大弁財天と称され、辺津宮境内の奉安殿には八臂、妙音の二躰の弁財天御尊像を奉仕しております。
現在の奉安殿は、昭和四十六年に造営されましてより四十四年が経ち老朽化が目立っておりました。
重ねて昨今頻発する地震からも御尊像のご安泰を図るべく、平成二十七年五月十八日より免震工法を施し、内部の荘厳も新たに御改修する運びとなりました。

島内各所には弁財天信仰の足跡である遺構が多く残されておりますが、両御尊像を安置します奉安殿こそが信仰の中心的施設であります。
この度の御改修を経まして、より深い情操的空間のもと、永く後世に伝承される弁財天信仰を確立させたいと念じております。

両御尊像は、竣成予定の平成二十七年七月中旬まで社務所内の仮殿にご遷座申し上げますので、この間のご拝観は社務所にて承ることとなります。
ご参拝の皆様方にはご不自由をお掛け致しますが、何卒ご理解頂きますようお願い申し上げます。

平成二十七年五月十四日
江島神社宮司 相原圀彦