宮司のご挨拶

国土安穏を祈る

大阪北部地震並びに平成30年7月豪雨に被災されました皆様に衷心より御見舞申し上げます。
一日も早い復興と心に安らぎが戻られますことをお祈り申し上げております。

殊の外厳しい暑さが続いておりますがお変わりなくお過ごしでしょうか。
これほどの猛暑の毎日ですと、夏らしい風情も程遠く感じられてしまいます。
夕立という言葉もゲリラ豪雨にとって代わってしまいました。
気候の極端な変化は体調管理にも支障をきたしますが、日本人の生活上の知恵や習慣といった精神文化にも影響を与えるような気がしてなりません。

御承知の通り江の島は龍神信仰の地でもあります。当地に於ける弁財天と龍神の神話は江島縁起に述べられており、このホームページにも岸本景子先生によるマンガで紹介されています。この神話では龍神が国土を守護する龍口明神として語られ、願いを叶える弁財天との夫婦神による現世利益が説かれています。

異常な気象と度重なる自然災害に際会する昨今、自然と共生しなければ生きていくことが出来ない人間として、改めて龍神様の御神威を畏みたいと思います。

9月9日(日)には恒例の龍宮例祭が斎行されます。
このような時こそ更なる御神徳の発揚をお祈りしたいと存じます。
皆様方のご参拝をお待ち申し上げております。

平成三十年八月八日
江島神社 宮司 相原圀彦