宮司のご挨拶

秋季大祭をひかえて


ご社頭に彼岸花が咲き秋風が心地良い頃となりました。
この夏は突然の大雨や強風、落雷など天候の乱れが目立ち日照時間も短く、少しさみしげな湘南でありました。

さて、来る十月三日(火)、秋季大祭古式初亥祭が斎行されます。
欽明天皇十三年(五五二年)の御鎮座以来、春の初巳の例大祭と共に一歳両度の祭祀として連綿と受け継がれて来た重儀です。
十月の初亥の日に斎行されるこの祭典では多産のイノシシにあやかり、子孫繁栄や農作物の豊作を祈り「亥の子餅」が特殊神饌としてお供えされます。

 当社の亥の子餅は大豆、小豆、大角、豆胡麻、栗、柿、糖の七種の粉を合わせて調整される大変珍しいものです。当日の祭典にご参列の皆様にはこの亥の子餅をお下がりとしてお頒ち致しております。
 祭典は十一時より斎行され、その前後の時間には皆様のお申し出により初亥祈願祭を随時執り行います。お誘い合わせの上、御参列なされ、御神徳を頂かれますようご案内申し上げます。

平成二十九年九月十九日
江島神社宮司 相原圀彦