新年のご挨拶
なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな
(長き夜の 遠の眠りの 皆目ざめ 波乗り船の 音の良きかな)
室町時代から伝わる回文和歌というもので、逆から読んでも同じ音になる遊び歌です。
元日の夜にこの歌が書かれた七福神の宝船の絵を枕の下に置いて縁起の良い初夢を願ったものでした。
その七福神の紅一点弁財天を奉祀する当社は日本三大弁財天に数えられております事はご高承の事と存じます。
昨秋には弁財天御尊像を祀る奉安殿の御改修工事が竣功致し、総木曽檜造りの内観に照明技術も映え、天女降臨さながらの空間が誕生致しました。
年の始めは誰しも心に誓いを立てるもの。新たな奉安殿で一年の計をめぐらせてはいかがでしょうか。
平成二十八年一月一日
江島神社宮司 相原圀彦