龍神様の大祭
朝夕の涼しさに秋の訪れを感じる頃となりました。
この夏は「平成二十六年八月豪雨」の言葉が示す通り、広範囲にわたる自然災害がもたらされました。被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げる次第です。
近年に於ける自然現象は、風情のあった「夕立」が「ゲリラ豪雨」と呼び方をかえてしまうまでに激しいものになってしまいました。自然の為せる業は我々人間の力には及ばぬ事ですが、その力に恐れ畏みながら共存してきました。古来より気象を司り、国土の安穏を守護すると信仰されるのは龍神様でありました。当社の信仰に龍神様は非常に大切な神様ですが、こんな時こそ、その大いなる御神威を仰ぐべきなのです。
九月は龍神様の大祭が斎行される月です。龍神信仰の原点に立ち返り、我が国はもとよりあまねく世界の平安をお祈りしたいと思います。そして十月には『秋季大祭初亥祭』も斎行されます。蝉時雨から澄んだ秋の虫達の音に変わった境内にお運び頂き、更なる御神気をお受け下さい。皆様の御来島、御参拝をお待ちしております.
平成二十六年九月七日
江島神社宮司 相原圀彦