江の島の夏祭り
七月を迎えて江の島海岸も海開きをし、賑やかなシーズンがめぐって参りました。
古くから仙人の住む蓬莱島(ほうらいがしま)と崇められた神域であるこの島は、四季折々に情緒豊かな風情を見せますが、江の島といえばやはり夏のイメージが強いのではないでしょうか。
夏といえば祭り。当神社でも七月十三日の日曜日に神奈川の祭り五十選に数えられる八坂神社の神幸祭が斎行されます。全島挙げてのこのお祭りは、御神輿が波しぶきをあげて海中を渡御する勇壮さで知られており江の島ならではの祭事です。
また、日没からは島内参道の無数の灯籠が織りなす幻想の空間「江の島灯籠」も開催されます。
夕暮れ時の蝉時雨の中、島内鎮座の三宮をお参り頂き、相模灘の向こうに見える富士や箱根の山並みに夕日が沈む様をご覧になられるのも、この時期ならではの事です。
皆様お揃いで夏の江の島にお出かけ頂きご参拝頂きたく、お待ち申し上げております。
平成二十六年七月九日
江島神社宮司 相原圀彦